大いに飲み、食べ、楽しい話題で盛り上がって、みんなで笑い転げた。
おなかがよじれるほど笑った。こんなに笑ったのは久しぶり。笑いすぎて、翌朝は本当におなかと背中が筋肉痛だった。
2日間の東松島の旅で、私たち親子は思いがけないほどのあたたかい歓迎を受けた。月並みな言い方だけれど、むしろ私たちのほうが元気をもらって帰ってきた。
被災地を訪れた人が誰しも口にするように。そして、それを再確認するための旅だったかのように。
たかが2日間、されど2日間 。
現地を訪れた意味は大きい。思い切って出かけていって、本当によかった。
おりしも、ちょうど1週間前、被災地の岩手が舞台だったNHKの連続ドラマ「あまちゃん」が最終回を迎えた。社会現象となるほどの大人気のドラマだったが、私も第1回目から欠かさず見てきた。
終盤は、被災しながらも支えあって力強く生きていく登場人物に、東松島の人々を重ね合わせて見ていた。みんなよく笑うところもそっくりだった
法國紅酒。
ドラマは終わったけれど、被災地の復興はまだまだ終わらない。
連載を終わらせるのに、旅から5ヵ月もかかったけれど、それも無意味ではないと思っている。
連載は終わっても、まだまだ私のなかで続いている思いがある。
大事なのは、忘れないこと。語り継いでいくこと。
これから先もずっと
去斑。